KMUからの緊急支援要請(2005.9.24発)
友人の皆さん。
ネスレ・カブヤオ工場労組委員長・KMU南タガログ地方協議会議長であるディオスダド・フォルツナが虐殺されました。下記の通り緊急支援要請を送ります。皆さんに、ネスレ資本、アロヨ大統領、関連政府機関に対する抗議の手紙、当該ネスレ労組に対する連帯のメッセージをお願いします。文末に抗議文例を添付しますのでよければ使ってください。この件に関する早急な行動をよろしくお願いします。
KMU国際部長 テス・ジョクノ
「KMUの指導者でネスレ労組委員長、射殺される」(9・24)
フィリピンで戒厳令宣告33周年記念日の翌日である9月22日、南タガログでまた一人労組幹部が射殺された。KMU南タガログ地方の労組協議会(PAMANTIK−KMU)の議長ディオスダド・フォルツナはバイクで帰宅途中に、バイクに乗った正体不明の男たちによって射殺された。
発砲されたのは、カランバのパシアーノ村サガラ工場付近であった。彼はその日、KMUの産別(OLALIAとALMAPILA)の全リーダー会議を主催したあと、ネスレのピケットラインに帰りピケット見学に来たサント・トーマス大の学生と討論した。その後、別の会議に出る前に、自宅においた病気の孫を気にして帰宅する途中であった。
彼は胸に二発の銃弾を受けたおれた。付近にいた者がカランバの州立病院に運んだときには既に死亡していた。銃弾は背中から右胸を貫通し心臓を砕き肝臓、脾臓を損傷した。犯人は徹底的に殺害しようとしていた。
アロヨ大統領が、その政策や違法な命令に反対する人民・組織にたいして新たな『全面戦争』を宣言してから、彼が最初の犠牲者である。彼が殺害されたまさにその日、アロヨは法の支配を実行する、反対者には武装部隊をさしむける、と公言した。その数時間後、武装部隊が彼を殺害したのである。
友人・同僚から愛され「カ・フォルト」とよばれていた彼はカブヤオにあるKMU傘下労組の薬品・食品関連労組フィリピン労働者組合(UFE−DFA−KMU)の委員長でもあった。彼は多くの役職を引き受けており、たとえば勤労者(アナクパウイス)党の地方支部の議長、労働者権利擁護全国協議会の南タガログ地方の共同議長であった。また、KMU全国執行委員会、および全国評議会の一員であった。
9月21日にはネスレ・カブヤオ工場前で州レベルの戒厳令発布記念日抗議集会が開かれた。彼はそのなかで、1988年当時の前任労組委員長メリトン・ロハスがピケットラインで正体不明の暗殺者に射殺された事件のことについて語った。アロヨ政権やネスレのような貪欲な資本家が労働者人民を沈黙させることは絶対にできない、現体制が徐々におしつけている忍びよる戒厳令にたいして警戒し闘わねばならない、という彼の話を参加者はよく覚えている。
KMU議長のエルマー・ラボックは次ぎのように述べている。原則的な労働運動指導者として、彼は2002年1月のスト開始以降、ネスレのピケットラインを守ってきた。危険な目にあい、生命への脅迫をうけながら南タガログで労働者の権利と福祉を守り、労働組合と進歩的な人民の運動に生活をささげてきた。そして、政府による軍事化作戦にたいし、権利と生活破壊にたいし果敢に闘いぬいてきた、と。
KMUはこの殺人が政治的動機によるものと確信している。政治的に活発な彼は国軍の殺害リストに載っているといわれていた。2002年1月14日、団体交渉が行き詰まりストに入って以降、彼は,殺害の脅迫をうけ、常に国軍、資本お抱えの暴力団に監視され、迫害を受けてきた。ネスレ資本は最高裁がすでに労働者寄りの判決を下したにもかかわらず、かたくなに退職金などの要求を拒絶している。
KMUは彼が殺害された当日、ラグーナ州では多数の軍隊、警察が配置され、新たなチェック・ポイントが設立されていたことに注目している。同じく21日の州レベルの抗議集会にたいして、ネスレ工場の内外に重火器で武装した異常な数の軍隊が配置されていたことにも注目している。
KMUは、この殺人の犯人は間違いなく国軍であり、国軍の情報部、国家警察軍、地方特別行動部隊、ネスレ資本の雇われ暴力団が容疑者である、と述べている。
KMUは徹底的にこの殺人を弾劾する。フォルツナはアロヨが政権について以降、この南タガログという一地方をとっても国軍が殺害した120人目の犠牲者である。
皆さんに、ネスレ労組への連帯のメッセージを要請する。また、ネスレ資本、アロヨ大統領、国軍、労働雇用省、その他関連政府機関への弾劾の手紙を要請する。その他の行動、たとえば各国におけるネスレ会社への、フィリピン領事館への抗議行動を歓迎する。
その他に、できれば財政的支援もお願いしたい。とりわけ葬儀の諸費用、通夜のために遺体を運搬する費用、家族の生活支援をまかなうためである。
抗議の行動をされた場合はお知らせください。フィリピン労働者人民への変わらぬ支援に感謝します。悲しみのなかですが、搾取と抑圧のない世界を作るために尊い生命を犠牲にした無数の人々のことを忘れないようにしましょう。
(当面の予定)
9月22日―25日 ラグーナのフォルツナの自宅で通夜
9月26日 ラグーナからケソン市フィリピン大学チャペルまでキャラバン行進
南タガログ民衆の追悼の会
9月27日 殺人抗議弾劾全国民集会。全国民追悼の会
9月28日 フィリピン大学チャペルから南タガログまでキャラバン行進。ラグーナで埋葬。